こんにちは!毎日CEPがサポート外になる被害妄想を抱いて夜しか眠れないshock tmです。
さて今回は構想3年掛かりのビッグプロジェクト「イラレでプリフライトをしたい!」を実現したCCエクステンション【AiPF】を全2回にわたりのご紹介します。
そもそもプリフライトとは?
「プリフライトってなんズラ?」という超人になりたてのジェロニモ君達にプリフライトの説明を
作成した Adobe® PDF 文書に、指定した以外の機能、フォントおよび書式設定が含まれていないことを確認するには、プリフライトツールを使用して文書の内容を検査します。問題が見つかった場合は、該当する内容を修正します。
InDesignには、ドキュメントの問題点をチェックするための強力な機能が搭載されています。それがプリフライト機能です。
上記のイラレ版という訳であります。shock tmは相変わらず非力なので機能はインデザイン版の半分位の上、ライブプリフライト機能も非搭載です。しかしながら保存毎のチェックや、イラレならではの問題点を見つけ出す機能を搭載しておりますので自信を持ってお贈りしますよ。
まずはパネルの説明
まず目に飛び込んでくるのはコンボボックスの【[基本プロファイル]】の文字。ここはプリフライトプリセットを表示するところでござる。最初から入っているプリセットに加え、お仕事別に自分で編集したものも保存できるので至極便利であります。
次にお目見えするのは右に並んだアイコン群の説明!
- プリフライトを実行します
- パネルをリフレッシュします
- 選択中のプリフライトプリセットを編集
- 新しいプリフライトプリセットを追加。選択中のプリセットをコピーします
- 選択中のプリフライトプリセットを削除します
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チェックできるプリフライト項目
3の編集ボタンか4の追加ボタンをクリックして、プリフライト項目をつぶさに紹介していきましょう!([基本プロファイル]は編集できませんので注意!)
- リンク
- 不明なリンク
- 不明なリンクを検出
- 全てのaiファイルを開いてチェック
- リンクされたaiファイルも開いてプリフライトします。孫ファイル以降も大事に開いてプリフライトしますよ?
- 全ファイルがドキュメント(「Links」フォルダ内含む)と同階層に存在
- ドキュメントと同じ階層にリンクファイルが存在するかをチェックします。パッケージしたときに集めらる「Links」フォルダ内もチェックします。リンク付のaiデータを納品するとき便利です。孫ファイルもチェックできるのでパッケージしたあとにチェックすると吉かも。
- 使用を許可しないカラーモード
- CMYK
- CMYK画像を使用禁止にします
- RGB
- RGB画像を使用禁止にします
- GrayScale
- グレースケール画像を使用禁止にします
- 1bit
- モノクロ2階調を使用禁止にします
- 使用を許可しないCMYK版(bitmapがない場合に限る)
- Cyan
- シアン版を使用禁止にします
- Magenta
- マゼンタ版を使用禁止にします
- Yellow
- イエロー版を使用禁止にします
- Black
- ブラック版を使用禁止にします
- スポットカラー
- 許容される特色の最大数
- チェックを付けると使用を制限します。0にすると使用禁止となります。
- 画像
- 最小解像度
- 画像の解像度をチェックします
- 配置された画像の変倍を禁止
- 画像の拡大・縮小による変倍をチェック
- 許可されるファイル拡張子
- 配置を許可する拡張子をチェック。|(パイプ)で区切って入力。
例: .psd|.ai|.tif - テキストオブジェクト
- テキストオブジェクト使用禁止
- 全てのテキストオブジェクトを検出。アウトラインの取り逃しに
- 空のテキスト
- 文字が入力されていない空のテキストオブジェクトを検出。テキストの孤立点
- オーバーセットテキスト
- オーバーセットしているテキストオブジェクトの検出。オーバーフロー・あふれテキストとかいいますね
- 最小文字サイズ
- 小さ過ぎるテキストを検出
- オブジェクト
- イラストレーターで適用されたオーバープリント
- aiファイル内のオーバープリントオブジェクトの検出
- 最小線幅
- 細過ぎる線幅の検出。pt指定
- 線色のインク濃度
- 線色のインキ濃度をチェック。CMYK合計の%を指定
- 面色のインク濃度
- 面色のインキ濃度をチェック。CMYK合計の%を指定
ここは使用禁止するカラーモードにチェックを付けます。例えばRGBをチェックするとRGBモードの画像を検出します。ドキュメント自体のカラーモードもチェックします。
シアン版・マゼンタ版・イエロー版・ブラック版をの使用禁止をチェックします。bitmap画像を配置すると4版全て使用していることになってしまいますので意味がなくなってしまいます、残念。
チェック項目の説明を終えたところで今日はここまで!実践編は次回にて!
フリー版とフル版があります
サブスクリプションにて1年1ドル!つまり1か月約10円です!安い!しかし、安心して下さい!フリー版もありますので存分にプリフライト体験をすることができます!機能の違いは表の通り。
AiPFの機能一覧
フル版 | フリー版 | |
---|---|---|
プリフライト回数 | 制限なし | 1日に10回まで |
対応アプリケーション | イラレストレーターのCC2014以降 | |
値段 | 1年1ドル(サブスクリプション) | 無料 |
ダウンロードはこちらから
イラストレーターでのプリフライトを実現する「AiPF」。ダウンロードはAdobeExchange内から(下記リンク)から。
→AdobeExchange:
フリー版:AiPF-freeのページ
フル版:AiPFのページ
(詳しいインストール方法に関してはこちらのブログ記事を参照)。
では、次回はAiPF使用方法の実践編になります。お楽しみに!
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