前回に引き続き「イラレでプリフライトをしたい!」を実現したCCエクステンション【AiPF】のご紹介、第2回は実践編です(最終回)。
早速プリフライトしてみる
実際にプリフライトを実行した下記gifをご覧ください。テキトーなサンプルドキュメントを用意し、デフォルトで用意されている【[基本プロファイル]】でプリフライトしてみました。
スポット版やオーバーセットテキスト・画像解像度・カラーモードの問題が噴出します。
上記が【[基本プロファイル]】のプリフライト設定項目です。スポット版の禁止や解像度は500ppi、オーバセットテキストの検出などがキチンとなされていることが分かります。
検出した項目を修正
検出項目がリンク形式になっている場合、クリックすると選択されますのでトントンと修正していけます。
プリフライトチェックが全てOKならばPDFを直接書き出せるボタンが出現します。すごく便利です。この機能だけでも使う価値があるよーな気さえします。
特筆すべきチェック項目
さて、前回で全てのチェック項目をサラっとお伝えしましたが、特筆すべき項目をピックアップします。
使用を許可しないCMYK版(bitmapがない場合に限る)
2色版などの作業に役立ちます。使用例はM版とY版を使用禁止にしたCK版のドキュメントかどうかをチェックします。
(bitmapがない場合に限る)と表記していますが、調べ不足でちゃんと検出できました。リンクの画像【キン肉ハウス】フォトショップ上ではC版とK版のチャンネル以外の成分を消去しています。
スポット版とのチェックと掛け合わせてブラック版+スポット版のドキュメントチェックも可能です。
全てのaiファイルを開いてチェック
その名の通りですが、リンクされているaiファイルにも親ドキュメントと同じプリフライトを実行します。回帰処理していきますのでどこまでもリンクを追い掛けていきます。実際はまぁそんな運用はしませんが…
こんな感じでオーバーセットしているリンクaiファイルもバッチリ検出します。本当に開いているのでフォントが無い・リンクが不明などでアラートが出る場合もありますのでお気を付けください。
全ファイルがドキュメント(「Links」フォルダ内含む)と同階層に存在
aiファイルを納品する場合にリンクファイルの取り逃しに効果を発揮します。基本は同一階層内ですが、パッケージした時に作成される「Links」フォルダ内にある時はOKとなります。手動で作成した場合もOKです。
その他にもファイル拡張子の制限、画像変倍禁止やテキストアウトライン取り逃し、インキ濃度のチェックなども行えますのでご随意に!
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既知の問題と搭載したい機能
- 検出項目の選択機能から選択するドキュメントに変更を加えた扱いになる
- →スクリプト実行がアンドゥ対象になってしまうので対応不可
- カラーモードが判別できるのは、ai・psd・tiffファイルのみ
- →判別出来そうなファイルから順次対応予定
- 隠れているオブジェクト・レイヤーは無視する仕様
- →対応迷い中
- サブレイヤーの表示・非表示が混乱する
- →v1.0.3で対応予定
- アピアランスにあまり対応できない
- →アピアランスがスクリプトから参照できないので対応不可
ダウンロードはこちらから
イラストレーターでのプリフライトを実現する「AiPF」。ダウンロードはAdobeExchange内から(下記リンク)から。
→AdobeExchange:
フリー版:AiPF-freeのページ
フル版:AiPFのページ
(詳しいインストール方法に関してはこちらのブログ記事を参照)。
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